新しい業界基準への準備を教育に導入

生徒たちは、自身のキャリアパスに最も適したカリキュラムを学生時代に受けていきます。限られた時間では、受けられるカリキュラムも限られ、必ずしも分野内で興味のあるものを受けることができるとは限りません。
しかし、コネストガ カレッジのカリキュラムに含まれている研究プロジェクトでは実際の現場で求められるものと講義で教えられることのギャップを埋めることができます。

Marko Mateiaseはコネストガ カレッジで生産技術溶接を専攻している3年生の学生です。彼は最後の年、プロジェクトのあるアイデアと共にOCTOPUZ社へやってきました。それはオフラインプログラミングと既存のロボットシステムを統合させるというものでした。彼のプログラムのカリキュラムではロボットプログラミングの基礎や機能、ロボットのプログラミング言語等を次から次へと教えていました。
Marko Mateiaseは次のように述べています。

「カリキュラムではしっかりと調整されたTCPの重要性やロボットが確実に制御されていること、準備やその全てのプロセスについて学びました。」

実は、Markoは産業用ロボットのオフラインプログラミングソフトウェアを一度も操作したことがありませんでした。
OCTOPUZのオープンハウスイベントに参加してこのソフトウェアに強い興味を抱き、OCTOPUZをABB社のIRB4とFronius社の溶接機TransSteelを使ったプロジェクトに使用しました。
この研究において最初のステップはリーチを確認することでした。

「私の研究に使用したロボットは小さく、短く、太いものでした。OCTOPUZがあればCADファイルを使い、仮想空間でリーチの確認ができます。これは本当に役立ちました。」

リーチの確認を終えると複数の溶接パスの作成に移ります。Markoは溶接工の腕前を凌駕するような複数パスを生成したいと考えていました。

「OCTOPUZにはマルチパス機能があり、6つのパスをたったの2秒で生成することができました。もし、ペンダントを使って手動で同じ作業を行っていたら確実にかなりの時間を要していたことでしょう。」

オフライン プログラミングと新しい技術の利点について聞かれた際、Markoは次のように答えています。

「ロボットの調整をし、うまくオフラインプログラミングソフトウェアと統合できれば多くの時間を節約することができます。オフラインプログラミングは、プログラミングの幅広い問題を解決することができ、製造工程を止めることなく新しい製品をラインに組み込むことが可能です。」

このプロジェクトではオフラインプログラミングによりティーチングの工程が各段にスピードアップできることもわかりました。
複雑なパーツも簡単にプログラムができ、次のパーツのプログラミング中もロボットの作業を止めることはありません。ダウンタイムをなくしたのです!

Markoが自身の研究で最も多く使用したのが溶接スキーマ作成機能でした。これは用途によって様々なカスタマイズが可能です。
あらかじめ生成された溶接パスが用意されている一方でプログラム作成者にてアプローチ角度などの必要な変更を加えることもできます。
カスタム溶接パスを生成したい場合はOCTOPUZがその機能を提供することも可能です。
事前生成されているレシピはそのまま使用することも、修正することも、完全に作り直すことも可能です。

なぜオフラインプログラミングに興味を持ったのか、なぜ自身の研究に使おうと思ったのかをMarkoに聞いてみました。

「オフラインプログラミングは、私のキャリアパスに直接関係するものだと思い自然と興味を持ちました。オフラインプログラミングソフトウェアを使い、溶接パスを生成し、ポスト処理されたコードで実際にロボットを動かすということは業界のスタンダードです。皆がそうしています。しかし残念ながら私たちは実際の現場に出るまでそれに対する準備を行うことができません。」

オフラインでのロボットプログラミングは世界中の製造業で活用されてきています。
効率を上げ、時間やコストを節約し、ダウンタイムも削減しています。
オフラインでのロボットプログラミングは効率を上げるだけでなくスキルギャップ等の製造業がかかえる大きな問題も解決します。
今日の労働市場には技術を持った労働者は数が少ないのです。ロボットはそのギャップや労働のニーズを埋めることができます。
OCTOPUZの使命は学生の研究プロジェクトやイベントの企画をスポンサーすることによって生徒たちがオフラインプログラミングを学び、挑戦し、感化されるその手助けをすることです。

Markoの将来の成功を願うとともに、プロジェクトに使用するオフラインプログラミング&シミュレーションソフトウェアとしてOCTOPUZを選択してくれたことに心から感謝します!

 

(この記事は OCTOPUZ incからの翻訳記事です)

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OCTOPUZのより詳細な情報をご確認いただくには、OCTOPUZ日本語ウェブサイトをご覧ください:
http://www.octopuz.jp