生産工程のボトルネックをオートメーションで解決

Universal RobotsとOCTOPUZを組み合わせることで、生産工程を自動化すると同時に将来の柔軟性をも確保することができました。

タフティングはもっとも需要が高い伝統的な室内装飾のスタイルの1つで、家具のデザインによく取り入れられています。
このビクトリアン形式のボタンのようなものはどうやって作ったのでしょうか? UKにある独立系としては最大の室内装飾クッションの詰め物メーカーであるFibreline社が情報を提供してくれました。
彼らは室内装飾クッションの中身に人工繊維を梳いたものを使用したパイオニアとして知られています。

タフティングの風合いを出すために詰め物として使用している発泡体に対して効率よくドリルで穴を明ける方法を模索する中で、Fibreline社は自動化こそが彼らの生産目標を達成するためのカギになると判断しました。

最初のステップは適切なロボットに投資することでした。
彼らが求めていたもっとも重要な特徴は柔軟性でしたので、UR10 Universal Robotを2台導入することにしました。
Universalは柔軟性の高い協働ロボットで有名であり、やがて応用方法が変わったとしても配置を変えることが簡単にできるというところがFibreline社は気に入りました。
その2年後、Fibreline社の生産工程に別のボトルネックが見つかり、ロボットのパスをより効率的にプログラムする方法が必要になりました。

Fibreline社では、穴あけパターンのDXFファイルを顧客から受け取り、それを印刷してからURのプログラミング機能を使って手動でプログラムを作成していました。
これは時間がかかるだけでなく、ロボットを生産に使えない状況をも生み出しました。

Fibreline社がOCTOPUZにコンタクトを取ったのがこの時です。
OCTOPUZを使うことによってオフラインでロボットのプログラムが作成できるようになり、次のパーツをプログラムしている間でもロボットによるパーツの生産を続行することができるようになりました。
Universal Robotsの取っ付きやすさとOCTOPUZの強力なプログラム作成機能を組み合わせることで、Fibreline社の生産効率目標を達成することができました。
さらに、OCTOPUZが持つURPコードでのポスト処理能力のおかげで、プログラムをコントローラー上で直接微調整することもできるようになりました。こういった柔軟性がOCTOPUZに市場での競争力を与えています。

「プログラムを微調整できるという大幅な柔軟性の向上もあり、プログラム作成時間が20%ほど短縮されました。」(Fibreline社 技術部長Marc Radcliffee氏)

さらに、作業工程を円滑にするためにOCTOPUZチームは顧客からFibreline社に支給されるDXFファイルを取り込み、パスへと変換することができる自動化アドオンを作成しました。
また、OCTOPUZチームはドリル加工を自動化し、移動速度とサブルーチンを調整することでもFibreline社をサポートしました。
こうしたことで工程全体が非常に効率的で自動化されたものになりました。

「OCTOPUZはロボットを使わずにオフラインで使えるので、プログラムの作成工程が合理化され、ロボットのダウンタイムがかなり短縮されました!」(Fibreline社 技術部長Marc Radcliffee氏)

Fibreline社の事例でも分かるように、1台のロボットと1本のオフライン ロボットプラグラミング/シミュレーション ソフトウェアを導入することで現場の作業工程を劇的に変化させ、最適化することが可能です。投資をすれば確実にそれだけの価値はあります。

Marcはオートメーションのメリットを得るために、できるだけ早い段階で投資を行うことが重要であるとも言います。

「OCTOPUZが弊社にうまくフィットするということが分かっていたら、最初からOCTOPUZを使っていただろうと思います。現状は既にあるURのプログラムをOCTOPUZへと変換しなければならず、手数が増えてしまっています。OCTOPUZがどう役立つのかが分かっていたら、OCTOPUZ社が提供しているトレーニングにもっと多くの人員を出席させていたでしょうし、弊社のロボットに直接関係なさそうな機能であってもいろいろと触っておけばよかったと思っています。」

 

ロボティクスの未来は明るい。IFR World Roboticsは、2020年までに世界中で1700万台の産業用ロボットが新たに供給されると見込んでいます。
OCTOPUZチームが見据える先には市場と共に成長を続けるOCTOPUZ社があり、その成長の中でイノベーションのお手伝いをすることになるでしょう。まだ始まりに過ぎず、後れを取ってはいけません。

「将来的に、弊社の業務はより自動化が進み、ロボットもさらに増設されると予想しています。視覚機構の追加やロボティクスの進化から得られるであろう将来的な改善の可能性を見極めているところです。」(Fibreline社 技術部長Marc Radcliffee氏)

 


Universal Robots社について

Universal Robots社は、小さく、ユーザーフレンドリーで、価格も手ごろな柔軟性の高い、しかも安全に協働できる産業ロボットを開発することによって、ロボット技術を誰もが使えるものにしたいと考えていたこの会社のCTO、Esben Østergaardによって共同で創立されました。最初の協働ロボット(コボット)が2008年にリリースされて以来、この会社は今では世界中で販売されているユーザーフレンドリーなコボットとともに大きな成長を遂げました。Teradyne Inc.,の一部であるこの企業はデンマークのオーデンセに本社があり、米国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、チェコ、トルコ、中国、インド、シンガポール、日本、韓国、台湾、そしてメキシコに子会社や現地オフィスを構えています。2017年には1億7千万ドルの収益を上げました。詳細については、www.universal-robots.com にアクセスするか、blog.universal-robots.com のブログをお読みください。


 

(この記事は OCTOPUZ incからの翻訳記事です)

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OCTOPUZのより詳細な情報をご確認いただくには、OCTOPUZ日本語ウェブサイトをご覧ください:
http://www.octopuz.jp